日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

案外真実をついている、シンゴジラや亜人というフィクションに見る日米関係

映画やテレビを見ていると、その時々の日本の立ち位置がわかる。シンゴジラにおいてゴジラの東京襲来に対し、アメリカは日本国民を犠牲にしても東京を核攻撃することを決定した。これに対し日本政府は異議を唱えたが、結局のころ押し切られ東京核攻撃を容認した。

結果的には日本人の力でゴジラを撤退させることに成功したから核攻撃は避けられたが、それがなければ核攻撃されていたという設定であった。

アニメの亜人においても、亜人テロリストの佐藤に対し、米軍は地下に毒ガスを流し亜人佐藤を無力化するという案を選択した。日本人に大量の犠牲者が出ることを承知しながらも日本政府はそれを止めることができない。

これがフィクションで描かれる日米関係である。アメリカ軍は日本に駐留しており日本政府はそれに多額の税金を費やしている。しかし、それはアメリカの為という比重が高く、アメリカが危険に陥るようであれば日本人の命は二の次であり、躊躇せず日本人の命を犠牲にする作戦を実行するだろう。しかもそれに対し日本人は何ら異議を唱えることはできない。

しかし、これはフィクションの世界だけであろうか、実際のところ沖縄県民の意向よりアメリカの意向の方が重視されていることは一目瞭然である。

また、過去実施されてきた日本の政策の多くが、日本の利益ではなくアメリカの意向に沿って実施されてきた。

プラザ合意は円高という大きな副作用をもたらしたが、これはアメリカの為の政策であった。また、バブル期に本来引き上げるべき金利を据え置いたが、これもアメリカの意向に沿ったものであった。

アメリカとイランが対立した時、三井物産はせっかく開拓したイランでの石油利権を放棄させられた。

グローバルスタンダードの名の下に、アメリカに優位な各種システムが強制的に導入され、急激なバブル崩壊と長期化する不況をもたらした。

アメリカ政府が日本政府に突き付けていた年次改革要望書が日本政治に大きな影響を与えてきたことは周知の事実である。

そして日本とアメリカの当局者が定期的な点検会合を開くことによって、要求がきちんと実行されているかどうか進捗状況をチェックする仕掛けも盛り込まれていた。

シンゴジラ亜人の例は極端かもしれないが、日本は政策の自由をもたないアメリカの半植民地的地位にあることは間違いがない。