日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

日本社会の中で増加する非正規社員という名の下層階級

一旦非正規として社会に出ると、正社員になることは非常に難しい。その為卒業後非正規社員となった者の多くは非正規のまま40代を迎える。

 

現在、40代の非正規社員が急増しているのはそのためである。

 

40代の非正規社員の生活は大変である。貯蓄がない、年金の保険料を払えていない、退職金がない。結婚している人が非常に少ない。結婚したとしても子どもをあきらめている。

 

さらに40歳という正社員てあれば管理職についている年齢になっても、技術やノウハウが蓄積されておらず、年齢にふさわしい仕事の求人も少ない。

 

40代後半から50代60代と年を重ねるごとに非正規の仕事は少なくなり、老後は生活保護に頼らないと生きていけない。しかし、その頼みの綱の生活保護もこれから発生する大量の非正規社員高齢者をカバーするだけの財源は期待できない。

 

このままでは、今の40代非正規社員が65歳に達する時点で日本社会は大きく変質し崩壊するだろう。

 

この日本の問題は企業が労働力を安く使うことしか考えていないことに起因する。派遣制度や非正規社員を利用して企業が安い労働力を確保しようとし、自民党政権がそれを支援したことが、今日の日本に悲惨な下層階級を作り出し、将来の日本を破滅に導くことになった。