日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

日本でワクチン開発だけでなく、接種も遅れをとる理由

日本ではコロナが日本に上陸した当時、ワクチン開発の動きが報道されていたが、蔓延した現在日本からワクチンが実用化されたという話は聞かない。

 

またワクチンの接種においても日本は先進国は勿論後進国と呼ばれる国々と比べても大きく遅れている。オリンピックを成功させるためには早期にワクチン接種を実施しコロナを収束させることが最善の手段であるにもかかわらずである。

 

他にも、病床数は世界で最も余裕があったはずが、いざコロナが蔓延すると、患者数はアメリカやヨーロッパに比べれば圧倒的に少ないにもかかわらず、病床不足が大きな問題となっている。

 

その原因は日本では伝統的に継承されてきた不必要な規制や事務処理手順が何ら見直されることなく前例踏襲されていることである。

 

その事例を最近身をもって体験した。胃カメラを飲むことになったのだが、今回は鼻から入れる胃カメラということであった。

 

ところが看護婦が事前手続きとして聞き取りしてきた内容はグラグラしている歯がないか等、口内に関することが大部分を占めていた。これは口からカメラを入れる場合は必要な事項だが、鼻から入れる場合には不要な質問である。

 

それを指摘したところ、聞かなければならないことになっているという返事であった。口からカメラをいれるしかなかった時代の質問が鼻からカメラをいれることが可能になってもそのまま残っているのである。

 

日本の規制や事務手続きは一事が万事このとおりである。海外で使用され十分検証されていても日本で同じ検証手続きをしないとワクチンや薬が利用できないとか、しっかりした自動踏切があっても一旦停止を強要するとか、不合理な規制や事務手続きが多く存在する。コロナ感染の当初保健所がパニックにおちいったのも不合理な事務手続きのせいであった。

 

日本では万一の場合責任追及されることを恐れ、あるいは変えることで利権を失うことを恐れてできるだけ前例を変えることを避ける傾向がある。

 

その結果が今回のコロナ対応の遅れであり、デジタル化の遅れである。

 

不合理な規制や事務手続きを見直し改善しない限り、日本はますます転落していく。