このニュースは大々的に報道されたので、多くの国民が知っているが、それ以外にもひっそりと値上が進んでいる。
原材料費や人件費高騰を背景に、バターやガス・電気料金、はがきの郵便料金(52円→62円)、タイヤなどが一斉に値上がりした。
電気料金の場合、標準家庭で月30~60円、ガス料金の場合、標準家庭で月20~25円に値上げされている。
さらに、社会保障関係の改悪も着実にすすんでいる。
5月26日に今国会で成立した改正介護保険関連法では、40~64歳の第2号被保険者が支払う保険料について、収入に応じて負担が増す「総報酬制」が導入されることになった。
その結果、平均賃金が高い人ほど負担が重くなる。
また、8月から高額介護サービス費の1カ月の利用者負担上限額が引き上げられる。さらに、介護保険は18年8月以降、所得の高い65歳以上(第1号被保険者)のサービス利用者負担が3割になることも盛り込まれている。
一方、医療費が高額になった場合に払戻しが受けられる「高額療養費」の70歳以上の自己負担も2017年8月から引き上げられる。