先週スイスに行ってきた。一人あたりの労働生産性では日本が81千ドルに対しスイスは115千ドル(共に2016年)と大きな差がある。
しかし、スーパーや飲食店、ホテル、運転者等観光客として接するこどができる範囲で見る限り日本の労働者と比較してスイスの労働者の効率が良いようには絶対に思えない。
これはヨーロッパに旅行した人の多くが抱く実感だろう。前回にも言ったように結局のところ国際比較される労働生産性は付加価値生産性であり、おなじ労働でより多くの付加価値わ得ることができればその国の生産性は高くなる。
労働生産性が低いと聞くと、日本の労働者に問題があるかのような錯覚を抱くが、実際のところは高く売れる商品を作る企画能力がないか、高く売るマーケティング能力が無いことが生産性が低い原因であり、これらは労働者の責任というよりは経営者の責任である。
余裕をもってマイペースで働くスイスの労働者を見て、改めて日本の経営者の無能ぶりを確認できたのは今回の旅行の成果だった。