日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

根拠のあいまいな二酸化炭素規制よりはプラスチックの規制を優先すべし

先月、アメリカのスターバックスがプラスチック製ストロー提供の中止を発表した。日本「ガスト」などを運営するファミリーレストラン大手のすかいらーくホールディングスは、2020年までに国内外約3200店全てでプラスチック製ストローの利用をやめると発表した。この動きは世界中で広がりつつある。

その理由は、プラスチックごみによる深刻な海洋汚染だ。

ストローにかぎらず、プラスチックごみによる海洋汚染は既に深刻な被害を与えている。多くの魚や鳥がプラスチックを食べて死んでいることは様々な死骸の解剖によつて実証されているが、被害はそのような目に見えるものだけではない。

動物プランクトンが、植物プランクトンと間違えてマイクロプラスチックを食べてしまっていることが、最近の研究でわかった。この動物プランクトンを魚が食べ、その魚をさらにサメやクジラのような大型の生き物が食べることで、海の生き物全体にマイクロプラスチック汚染が広がっていくる可能性がある。また、動物プランクトンが栄養のないマイクロプラスチックを食べて満腹になれば、発育不足になって生態系のバランスがくずれる。

マイクロプラスチックが生き物の体内に入ることで有害な物質が取り込まれる可能性があり、実際に、魚や貝、水鳥などの体内から、プラスチックや、そこから溶けだしたとみられる有害物質がみつかっている。

これは人類にとつて現実の危機である。海洋生物資源を失えば人類の生存が脅かされる。

二酸化炭素については、地球温暖化との関係に疑義が提示されているだけでなく、過去にも同程度の二酸化炭素濃度を地球は経験している。しかし、プラスチックは地球の過去の歴史で存在したことのない物質であり、その被害は未知数である。

二酸化炭素については厳しい規制が実施されつつあるが、プラスチックについては二酸化炭素以上の規制が必要である。