日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

政府の景気回復詐欺

政府は今の景気回復が戦後最長となった可能性が高いと発表した。2012年12月から始まった景気回復は今月で74か月、6年あまりとなり、戦後最長となった可能性が高いという。これまでの最長は主に小泉政権時代の、2002年から2008年までのいわゆる「いざなみ景気」だが、これに比べ今回は、企業収益が過去最高となり雇用や所得環境も大幅に改善しているとしている。


しかし、そもそもいざなみ景気と言われる2002年から2008年の間には名目GDPはわずか1%しか伸びておらず、(実質GDPで7.5%)政府はさかんにマスコミを通して経済成長を強調したが国民には全くその実感はなく政府による経済成長詐欺そのものであった。


小泉の弟子である安倍もそれを踏襲しているにすぎない。但し2012年から2018年の間に名目GDPが12.5%(実質GDPが7.7%)の成長なのでいざなみ景気と呼ばれるものよりは多少ましである。


しかしながら、年1%にも及ばない経済成長では国民生活に景気が回復していると実感させられるものではなく、胸を張って景気回復を実現したなどというのは、政府による景気回復詐欺にすぎない。


いざなみ景気はいざなぎ景気を抜いたと喧伝されたが、いざなぎ景気ではその期間に日本の名目GDPは倍になっている。


そもそもいざなみ景気とやらや今回の景気回復をいざなぎ景気と同列に比較することさえ詐欺の手口そのものである。