平成が終わり令和が5月から始まるが、西暦においては21世紀になってから既に19年目に入った。
21世紀に入ってから現在までは中国の経済面・軍事面での発展が際立っている。しかし21世紀を通じて中国がそりーの地位を高め、21世紀を通じて世界の覇者になれるかというと、そうはなりそうもない。
理由は簡単である。出生率が低下し人口減少が見込まれるからである。
国連の世界人口推計(中位推計)によると2100年の世界の曹仁鵜は111憶人と予想され2015年と比較すると38億人の増加がみこまれている。
その内訳をみると、アフリカで32.8憶人、東アジアは4.4億人減少、内中国は3.8億人の減少が見込まれている。その他のアジアが7億人の増加、ヨーロッパが0.9億人の減少、ラテンアメリカが0.8億人の増加、北アメリカが1.4億人の増加である。
アフリカが経済成長を伴いながら人口増加するとすれば、21世紀の終わりにはアフリカ諸国が圧倒的な力をもっているだろうし、アフリカが経済成長できなければ、世界は貧困と飢えに覆われることになる。
いずれにせよ、アメリカは人口増が見込まれており、その力を維持できるだろうが、大きく人口が減るであろう中国はこのままでは21世紀を通じての覇権国家となることはできないだろう。
21世紀後半にはアメリカは覇権を維持し、ヨーロッパは静かにその存在感を低下させ、中国はその地位を低下させる。日本は急激に縮小し、発展する他のアジア諸国の中に埋もれアジアの中で埋没することになる。
一方でアフリカ諸国とシンドネシア、マレーシア等のアジアのイスラム諸国は急激にその存在感を増すだろう。