安倍首相の首相在任期間が伊藤博文を抜いて歴代3位になったらしい。上には桂太郎と佐藤栄作しかいない。
これは十分に歴史に残る偉業である。安倍首相の政治を見ていると、何か大きな成果を挙げて歴史に名を残したいというアセリを感じてしまう。
自民党内や国民の憲法改正に対する環境を整えることなく、強引に憲法改正を実現しようとしていることなどはその典型である。
日本国憲法は欠点憲法であり、これが存在する限り日本がアメリカの属国から脱することは不可能であるが、まだまだ自民党内も国民もそのことに気づいておらず、むしろ憲法改正は公共の利益の名のもとに国民の権利を縛る方向に主眼がおかれている。
過去に十分な国民的議論がされないまま決定され現在大きな矛盾をもたらしているものとして介護保険制度があるが、憲法改正の場合の弊害はこれとは問題にならないほど大きい。
憲法改正については時間をかけて国民的議論をすることが何よりも必要であり、安倍首相は拙速な憲法改正を急ぐべきではない。