北朝鮮が、予算が少ないにもかかわらず、軍事技術のレベルをどんどん向上させている。迎撃困難な短距離ミサイルの配備は日本にとっては大きな脅威である。
一方日本はというと、不足気味の予算から多額の防衛費を使っているが、その中身は自衛隊員の人件費とアメリカの要請に基づく武器購入がほとんどであり、効果的な防衛戦略に基づいた予算の使われ方をしていない。
実際のところ日本の自衛隊は、攻撃戦略や攻撃兵器が欠けている為、局地的な戦闘においては役にはたつが、全面的な戦争となった場合勝利する為にはほとんど役にたたない軍隊となっている。
アメリカの兵器はアメリカの戦争戦略に合致した兵器であり、必ずしも日本の戦略に合致したものではない。
日本では個々の企業が様々な技術を有しているがいままでその技術が兵器に利用されることは少なかった。平和憲法の影響や戦争に対する忌避感から日本国内に技術を兵器に転用することに大きな抵抗があったからである。
しかし、世界が平和であった時代は既に終わっている。隣国である中国、ロシア、北朝鮮、韓国はいずれも強力な武力を有しており、それぞれ反日的傾向を根強くもっており、将来的に何時日本が攻撃されることになっても何ら不思議はない。
アメリカが既に他国を防衛することにあまり必要性を感じなくなっている現在、自分の国は自分で守るのがあたりまえになりつつある。
日本はせっかくの高度な技術を有しているのだから、それを軍事転用し他国に無い兵器を整備することで自国の防衛力を強化するのは当然のことである。
戦後は既に遠くなり、世界の環境が変わった今、念仏のように反戦を唱えているだけでは戦争の被害者になることは避けられない。
外交・軍事の両面で、日本を攻撃しても利益より被害の方が大きい、と思わせる体制を確立しておかないと日本の安全は担保されない。
日本の高度な技術は金もうけだけでなく、防衛面でも活用されるべきである。