生産者らは「先の売却価格を決められることで農家は計画的に生産でき、重要な経営指標となる」「所得確保やリスク回避の有効な手段が減った」と先物に期待していたが、農協勢力とこれに呼応する自民党族議員の反対で廃止に追い込まれた。
コメ取引の独占は農協組織の事業の根幹に属するものであり、先物取引は明らかにこの既得権を侵害するものであった。
日本は一人世界から取り残され停滞を続けているが、そこから脱する第一歩は既得権を廃止し合理的かつ効率的な経済構造を再構成することである。
しかし、依然として日本の政治は既得権業者と癒着し非生産的で不合理な経済構造を変えようとしない。こんなことを続けていれば日本はこれからも世界に取り残され続けるだろう。