日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

コロナ禍等、危機に即応できない日本という国

コロナ対応において指摘されているのは日本での決断や行動の遅さである。患者数においては欧米と比較してはるかに少ないが、コロナに対する日本の対応においては不備が目立つ。

 

保健所中心のコロナ患者対応の非効率はそのままだし、余裕があったはずの病床の不足問題は一向に解決していない。ワクチンの確保も遅れ三回目の接種においては欧米に大きく後れ、それが今回の患者増加の原因になっている。

 

その原因の一つは失敗を隠す体質である。ワクチン確保を怠った結果ワクチン不足が生じ、それを隠すために何の根拠もない8か月というワクチン接種間隔を設定し、既に接種可能なワクチンがあったにもかかわらず接種しなかった。

 

もう一つは過去の慣例と既得権を優先する体質である。病床不足にしてもここの病院の既得権を侵害するような思い切った手を打たないからであり、薬局で自由にコロナの検査キットを売らせないのも医者の既得権に配慮したためである。

 

日本の場合危機に直面しても細かい官民の既得権に配慮するあまり、問題解決に最も効果的な手段をとることができず、問題解決を遅らせ事態を悪化させることが多い。

 

但し、既得権を安堵されるのは官僚組織及び政界や官界と太いパイプを持つ業界だけであり、飲食業界のようなパイプをもたない業界の利権は簡単に無視されることは言うまでもない。

 

危機に直面しても戦時体制がとれず、平時の対応に終始し、追い込まれても既得権者の利益には手をつけられないという自民党日本の体質が日本の危機対応を失敗させ、さらに一層国力を低下させている。