103万円の壁ひきあげをめぐる今回の駆け引きでは自公政権が勝利したと言われている。国民未民主党の178万円まで引き上げという要求を123万円という最低限の妥協で補正予算を通すことに成功したからである。
補正予算を人質にして178万円まで引き上げるという国民民主党のプランは失敗に終わった。国民民主党はまだあきらめておらず、今度は予算法案を武器にしてより多くの引き上げを図ると思われるが、維新の動向によってはその額も150万円いかに抑えられる可能性は高い。
一方で国民民主党については戦略的には失敗したが、178万円への引き上げを引っ込めない限りは参議院選挙でも支持率は十分に拡大すると思われる。維新の会は今後の103万円の壁ひきあげへの対応いかんによっては大幅な議席減は避けられないだろう。