日本の貧困化が叫ばれて久しく、実際のところ貧困を自覚している日本国民も少なくない。しかしながら所得で測った日本の相対的貧困率の順位は、OECD20ケ国中16位であり、決して貧しい国とは言えない。日本より相対的貧困率の低い国は4ケ国しかない。(相対的貧困率とは、相対的貧困者数の全国民に占める割合である。相対的貧困者とは、全国民の1人あたり可処分所得を低い方から順に並べた場合の中央値の、50%未満の所得で生活している人々のことである。)
このことは、日本の所得による貧困率は先進国の中でも低いほうであるのに、政府による所得再分配(社会保険負担と給付)を経たあとの可処分所得による貧困率が、先進国間で有数の高い国になっていることを示している。