ウクライナ侵攻における死傷者数は諸説あるが、2025年6月時点では、イギリス国防省の分析によると、ロシア軍の死者・行方不明者が約25万人、死傷者全体が約100万人にのぼるとみられている。
これだけの被害が自国に生じるとわかっていたら、プーチンが゛ウクライナ侵略に着手しなかったことは間違いないだろう。
ロシアがウクライナ侵略に踏み切ったのは、当時のウクライナ政府の状況から簡単に降伏するという判断があったからにほかならない。
ロシアの分析ミスもあるが、ウクライナがロシアに軽んじられ足元を見られるような状況にあったことが原因である。
このことは台湾有事においても日本の防衛においても忘れてはならない。攻撃すればまともな抵抗もせず屈すると思われれば、中国は台湾を侵略するし、日本にも手を出す可能性がある。
台湾にとって重要なのは、侵略があれば徹底抗戦するという姿勢が国民全体にいきわたることである。そうなるとさすがの中国も簡単には台湾に攻め込めない。
また、アメリカや日本が台湾侵略を許さないという姿勢を強く示すことも重要である。トランプアメリカが自国第一主義の姿勢で台湾を見捨てるかもしれないと思われることは中国の台湾侵略を後押しするものである。
また、日本においても国民が侵略されても戦わずに降伏するというような風潮が多数になれば、それは侵略を誘発する。
また、中国が尖閣に侵略してもアメリカは中国との対立を避けて何もしない、というような観測が広まれば、それも日本の防衛を危うくする。
国内事情や外交関係で仮想敵国から舐められたら、それだけ安全保障面では危うくなる。ウクライナを教訓に日本も国内世論や外交戦略に注意を払う必要がある。