日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

現在の経済システムが続く限り家族制度の崩壊は避けられない

マルクスの予言は外れ、資本主義国が共産主義国家になるどころか、共産主義国家は次々と資本主義国家へと生まれ変わった。

 

残った中国や北朝鮮といった共産主義を標榜する国家もマルクスが考えていた共産主義とは似ても似つかぬものになっている。

 

ただ一つ私がマルクスの主張で共感しているのが下部構造が上部構造を規定するという主張である。政治や社会制度や家族制度は下部構造である経済構造により規定されるというものである。

 

これを信じるならば、現在の経済システムが続けば夫婦が共に住み家族を育てるという家族制度の崩壊は避けられないという結論に達する。

 

昔は大家族が家族制度の標準であった。夫婦と子供だけでなく親戚も一緒に住み大家族を構成していた。これは一族で協力して家業を営んでいたことの反映である。農家でも商家でも一族で協力し家族経営で行っているのが常態であった。大家族制度はこの経済的基盤にマッチした家族形態だったのだろう。

 

それでは夫婦と子供が同居する家族の経済的基盤はというと、夫が外で働き妻が家庭のことと子育てをするサラリーマン家庭を反映したものだろう。

 

勿論家で夫と妻が協力して商売をするという零細事業者にも該当する。

 

しかし、現在自民党が推奨しているのは夫も妻も同居しながら別々の場所で働き子供を育てる家庭である。

 

しかし、この家庭携帯では夫か妻がいずれかが犠牲になることは避けられない。夫も妻も実力を発揮しそれに見合った職場で働こうとすれば、同居しなくてはならないことは制約となる。

 

男女平等というスローガンの下に男も女もベストな仕事を選択し続ければ、結婚生活は邪魔にしかならず、夫婦が同居と子供を育てるという家族を構成することはデメリットとしか感じられなくなる。