高市首相が食料品の消費税減税を決定した翌日、日経新聞、毎日新聞、朝日新聞の大手新聞は一斉にそれを批判する記事をのせている。
元々、新聞各社は財務省の手先であると言われていたが、それが誰の目にも明らかになる対応である。その反対の根拠はというと相変わらずの陳腐なものである。
曰く消費税は社会保障の重要な財源であるとか、消費税減税では金持ちほど有利だとか、消費税減額にはコストがかかる云々である。
1990年と2025年の税収を比較すると所得税が1990年26兆円、2025年25兆円、法人税が1990年18.4兆円、2025年21.7兆円、消費税が1990年4.6兆円、2025年26.3兆円となる。
消費税はすべて企業ではなく最終的には国民が負担している。つまり1990年当時と比較して22兆円国民の可処分所得が減少し貧しくなったことを意味している。
一方法人については1990年当時法人税18.4兆円の元となった法人の利益は38兆円だったのに対し2025年当時の法人税21.7兆円の元となった法人の利益は85兆円である。度重なる法人税の減税で企業収益に対する法人税の割合は大きく低下している。
個人の税負担が重くなったのに対し法人の税負担が軽くなっていることがわかる。社会保障財源が必要であればマスコミは生活苦に喘ぐ国民ではなく、高収益の法人に負担を求めるよう要求すべきである。
また、消費税減税が富者に有利という話はマスコミからよく聞くが、収入389万円以下層での2.9万円負担が減となり、収入933万円以上の層で6.3万円負担が減となる。しかし、減額幅が大きくても、生活に対する比率から言えば2.9万円負担減の方が恩恵が大きいのは自明の理であり、金額の大小だけで富者に有利というのは詭弁に他ならない。
さらにコスト面だが、税率の変更の都度時間や金がかかるのは、システム開発業者が無能か、わざと税率変更の都度金を稼げるようにしているかのいずれかである。
SEだった立場から言えば、税率の変更などマスター化してユーザーが簡単に数秒で変更できるシステムとして作るのはたやすいことである。