日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

軽微な事件での捜査当局の捜査が政治に影響を与えるのは好ましくない

検察の捜査で始まった裏金問題が政局に大きな影響を与えている。結局のところ今回の事件はパーティ券販売で得た余剰分を記載していなかったということにすぎない。

 

勿論政治資金規正法違反という違法行為ではあるが、過去慣例的にやられていたことに加え、使途についての問題点は解明されていない。金額においても数億円とわずかであり、恒常的な政治腐敗というほどの事実は判明していない。

 

しかし、これを機会に政治の正常化というよりは権力闘争といっていい現象が発生している。これで自民党の主流はと反主流派が交代するようだと、一行政機関にすぎない検察当局が些細な法律違反で政治に過大な影響を与えたことになる。

 

今回の捜査はともかく、今後このような前例をつくれば、政治での権力争いに検察等の捜査当局を利用しようという動きがでることは間違いない。

 

政治資金規正法の根本目的はお金で政治が左右されないようにすることであり、表面的な記載漏れは確かに法律違反ではあるが、それだけで政治の勢力図を大きく左右するようなことは危険である。

 

安倍派幹部の除名を図る自民党の動きは明らかに権力闘争であり、安倍派幹部の除名イコール正義というような短絡的な見方はマスコミや国民のレベルの低さを示すもの以外の何物でもない。