しかし、民主主義社会というものは元々そんなものである。国民の平均レベルを上回る知識や判断力を持つ者は国民の一部にすぎず、大部分の国民はいわゆる知識人と称する人のあるべきレベルを下回っている。
民主主義社会では国民は自分のレベルに相応しい指導者しか選ぶことはできない。もし国民のレベルとかけ離れた優秀な指導者を欲するならば、中国のように民主主義によらない独裁政治を考えるべきである。
民主主義政治においては、その政策が気に入らないからといって、そんな政治家を支持するような奴はバカばかりだ、と批判したところで何の役にもたたない。
政治を変えようとすれば、国民を啓蒙し国民の知的レベルを引き上げる以外に方法はない。