日本株といえばアメリカの株価に追随するのが常態であるが、最近は少し事情が変わってきたようだ。昨日についで今日もアメリカでは株価が下がっているにもかかわらず日本の株は上昇している。
これをもって日本の株価は底をうったと言っている評論家もいるが、そんなことはありえない。実際のところは政府による株価引き上げ策に他ならない。3月決算が多いことから3月末の株価水準は多くの日本企業の決算に大きな影響を与える。
政府にとっても企業にとっても3月末の株価水準があまり大きく下げることは好ましくない。3月中は大丈夫だと思うが、まだ底はうっていないと考えるべきである。
4月以降はいよいよ経済実態を表す各種統計や調査結果がでてくるが、これが出てくるころに患者数の減少が無いようなら再び株は下がるとみるのが妥当なところだろう。
今回のコロナ危機を官製相場だけで持ちこたえるの難しいだろう。