共産党は毛沢東が自らの死去まで個人独裁を敷いた反省から、国家主席の任期を2期10年に制限し、党最高指導部では「68歳定年」を慣例としていた。しかし、すでに69歳となっている習氏は、18年の憲法改正による任期制限撤廃などを根拠に、3期目政権発足に乗り出し賽銭することは確実視されている。
しかし、このまま習近平政権が続けばその可能性はなさそうである。原理主義者だと思われる習近平の政策は中国経済の足を引っ張り続けており、彼がこのままトップにあり続ければ無能と老害で中国の発展は急速にスピードダウンして10年後には脅威ではなくなるだろう。
習近平になってからの中国の政策は失敗続きである。ゼロコロナ政策で経済を停滞させ国民の不満をくすぶらせている。香港の抑圧では世界に中国共産党の危険性を示してしまい、先端技術の中国移転や新規の工場投資を躊躇させるに至った。
また、国内においてもIT企業経営者の抑圧を強化したことで内部の発展の芽を摘んでいる。
従来中国は西側諸国からさほど危険とはみなされていかったが、習近平が共産国家としての大国意識を表面化させ覇権国家への野望を明らかにしたため、アメリカを始めとした西側諸国からはっきりと危険視されるに至った。