今回安倍総理は平成20年にプライマリーバランスを均衡化する目標を放棄した。増税分は教育無償化に使用するということらしい。
実はこれは賢明な政策変更である。というのは増税分を全て当初の目的通り使用しても平成20年にプライマリーバランスを均衡させることなど不可能だからである。
今回の選挙で勝利し、安倍総理が平成20年まで総理をつとめプライマリーバランスの均衡が実現できなくても、今回の変更で言い逃れが可能となる。
その理由は簡単である。財務省を中心とする官僚勢力は増税では財政再建が不可能なことは百も承知している。彼らににとって必要なことは財政再建を口実に増税し利権確保の為に必要な資金を確保し続けることである。口実は財政でも教育無償化でも何でもいい。増税で税収が増えれば彼らの自由になる金が増える。
小泉改悪以降の労働の非正規化や国民負担の増加により国民生活は疲弊している。これ以上の可処分所得の減少を避けることが国民の望んでいることである。