特に、民進党が解党したにもかかわらず、党員を全員受け入れるのではなく、排除という強い言葉を使い踏絵を踏ませて選別したことが多くの国民の反発をかったとされている。
それを避ける意味でも、政策による選別は避けられないものであった。
仮に全て民進党候補者を受け入れたとしても、民進党が看板を架け替えただけ、野合という批判が上がり、勝利することは難しかっただろう。また、勝利できたとしてもその後内部対立を招き結果的に民主党政権のように動きがとれなくなってしまう。
表現はともかく、政策の異なる者を排除するという小池氏の方針は間違ってはいない。
そもそもの間違いは前原と妥協し、民進党議員を原則受け入れる、という約束をしたことにある。
今回の選挙は次回選挙の準備段階という位置づけにすべきであった。突然の民進党解体に目をくらまされ、変な欲をかいたことで致命的なダメージを受けてしまった。
今回の選挙では最初から希望の党として入ってきた候補者だけを立候補させるべきであった。民進党が解党したとしても全員受け入れるかのような約束はせず、民進党の中で希望の党と同じ意見を持ち、入党を希望するものだけを受け入れるべきであった。
そうすれば、おなじ50人程度しか当選しなくても、希望の党への期待が裏切られることなく、次に備えることができただろう。