米朝会談は失敗ではない、とトランプ大統領は主張しているが、結果だけを見て判断すれば大勢は失敗と判断している。また、ロシア疑惑ではトランプ大統領の側近による暴露で危機に陥っている。
トランプ大統領としては再選する為には何らかのめざましい成果が必要である。
しかし、中国との交渉でこれ以上の譲歩を得ることは難しそうである。とすれば手っ取り早く成果をあげるには日米貿易交渉しかない。
米国にとって日本は簡単な交渉相手てある。トランプ大統領が逆風をはねのけるために、日本が自動車や牛肉、為替面で大きな譲歩を迫られることはほぼ間違いない。
バブル崩壊後日本が長期不況に陥ったのは、日本経済つぶしを狙ったアメリカの対日戦略があったからであり、日本側がそれを拒否できなかったのは、憲法の制約上外交・軍事面でアメリカに依存する以外の道を選択できなかったからにほかならない。
日本が独立した国家として自立し独自の政策を行う為には、まずアメリカへの軍事的依存を減らすことが不可欠である。
アメリカとの同盟を否定するものではないが、少なくとも対等の立場を持てるようにならないと、何時までたっても日本はアメリカに都合の良いように利用され、国民の税金を吸い上げられだけである。