日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

新コロナウイルス対策に見る日本人の危機意識のなさ

東京で新コロナウイルスへの感染者が大幅に増加したことで、小池知事が会見を行い、週末での外出自粛を要請した。しかし、日本人は災難が自分にふりかかるかもしれないという点については非常に楽観的である。このあたりは日本が戦争に巻き込まれるはずはないという根拠のない確信と同様である。新型コロナウイルスが広がっても自分だけは感染しないと考えているかのような行動が目立つ。

 

世界であれだけ感染が広がっているにもかかわらず、日本は欧米のようにはならないと根拠のない思い込みが国民を支配しているように見える。これを裏付けているのが毎日公表されている新規感染者数の少なさである。

 

しかし、これはいまだに検査数の絶対値が欧米各国と比べて少ないからに他ならない。検査数が少ないから患者の発生が少ない。患者の発生が少ないから、国民は政府や知事の要請を過剰だと考え、外出を控えない。

 

日本の感染対策は国民の自粛に委ねており、海外での感染防止策の徹底ぶりと比較すると穴だらけである。これと国民の正常性バイアス(自分だけは大丈夫と都合の悪い情報を過小評価すること)が相まって、このまま強制的な政策をとらないと患者数が爆発的に増加することは避けられないだろう。