日本の2023年10─12月GDP成長率は、前期比・年率0.4%減とマイナス成長となったが、アメリカの10─12月期が3.3%増となり、昨年後半の実質成長率はプラス4%程度となっており好調が目立つ。
経済は順調だが財政は赤字、勿論社会保障費や利払いの増加等の支出が増えていることもあるが、一方で経済成長の割に税収が増えないという問題もある。
中間層が没落し富裕層と圧倒的多数の貧困層に二極分化されたアメリカにおいて、貧困層から多額の税金を得られないのは当然だが、株式売買益や配当収入の比率が高い富裕層の税率が中間層以上に低くなっており、十分な税収を得られていない。
アメリカ経済の果実は富裕層に集中しているが、政府が彼らから得られる税収はその果実と比べて圧倒的に少ない。