野党の中では共産党の言うことが最もピッタリくると思っている人は私の知人の中にも多い。確かに共産党はいいことを言っている。
消費税には反対だし、政府や企業の横暴には意義を唱え、社会福祉を重視し、国民の利益を優先する。
しかし、政策がピッタリくるから共産党を支持するかというと、それはない。その理由は簡単である。共産党だからである。
共産党と名乗る限りは共産主義の実現を目標としていることは否定できない。しかし、現在共産主義を実現していると称する国家を見てみると、中国、ベトナム、北朝鮮等ごくわずかであり、日本をこれらの国のようにしたいと思う国民はほとんどない。共産主義国家は日本の手本にはならないのである。
歴史的に見てもソ連の共産主義は失敗し、東欧諸国は共産主義を放棄し、それらの国の国民は共産主義に復帰することを望んでいない。
共産主義は既に歴史的には否定され、現在共産主義を標榜する国家は日本の手本にはなりえない。
それでも共産党は共産主義を唱え目標としている。彼らの主張する人権や民主主義は現存する共産国家では守られていない。
この現実を前に誰が共産党を支持できるだろうか、共産党は政策を残し共産主義を放棄して初めて国民が検討してもいいかと思える政党になる。