日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

安倍はバカか嘘つきか、マクロ経済スライドは年金安心ではなく年金不安の元凶

安倍総理は年金制度安心の仕組みとしてマクロ経済スライドを強調している。しかし共産党の志位委員長が指摘したようにマクロ経済スライドは年金の受給額を減らす仕組みに他ならない。

 

今回金融庁が老後資金が2000万円不足すると言ったのは、別に年金が破綻するから老後資金が不足すると言ったわけではない。現在の水準の年金をもらったとしても2000万円不足すると言ったのである。

 

ところが、マクロ経済スライドが実施されていくと年々年金額は減額されていくことから、不足額はさらに拡大する。

 

マクロ経済スライドは老後生活を安定させるどころか、さらに老後に生き抜くことを難しくする制度に他ならない。

 

年金生活者は年々実質的に年金が削減されていることを実感しており、生活守るために支出を厳しく抑えている。40代後半から60代の年金生活予備軍は老後生活に資金が足らなくなる恐怖を切実に感じており、これも消費を可能な限り抑えている。これが日本経済が長期低迷から脱出できない原因である。

 

安倍総理が胸を張って言った低年金者に年間6万円を支給する制度などは全くの税金の無駄である。そもそも国民年金しかもらっていない層はそれだけでは生活できない。6万円が追加されたところで生活できるようにはならない。生活できているとすれば申告していない収入が他にあるからである。

 

現在40年間厚生年金をかけつづけた者が65歳からもらえる年金額は男性平均で月額18万円程度である。質素に暮らし家賃等がなければ何とか食べるだけはできる額である。

 

マクロ経済スライドを廃止し、この程度の額は確実にもらえるということを国民が認識すけば老後不安はかなり解消され日本経済の回復にも大いにつながるであろう。