共産党の小池晃書記局長は9日の記者会見で、今月22日に行われる天皇陛下の「即位礼正殿の儀」について、党として出席しないと表明した。天皇陛下が神話に由来する玉座「高御座」から即位を宣言する形式などに触れ「憲法の国民主権、政教分離の原則と両立しない」と述べた。同党幹部は、11月に行われる皇位継承の重要祭祀「大嘗祭」も欠席すると明らかにした。 即位礼正殿の儀は、天皇が高御座から首相ら三権の長を見下ろす形で即位を宣言する形式が、国民主権に反するとの指摘が出ている。大嘗祭も、神道形式で行われる宗教色の濃い儀式で、政教分離との整合性に疑義が示されている。
最近の共産党は天皇制反対について声高に主張することを避けてきた。共産主義的な主張を全面に出すよりは国民に受け入れやすいマイルドな左翼的主張に留め、資本主義についてもそれを否定するような主張は抑えてきた。
国民の大部分が現代社会を否定し、共産主義を選択するような風潮にはないため、その思想を抑え国民に受け入れられやすい形を装っていたのである。
今回の欠席は本来の共産党の思想に沿った行動である。しかし、共産党が天皇制と相いれないのであれば、現行憲法の天皇の既定についても受け入れられないはずである。
とすれば共産党は憲法改正に賛成すべき勢力である。それが憲法改正に反対し日本国憲法を守ると言っているのは党利党略にすぎない。
共産党がどんなに良いことを言っていても国民の支持を得られないのは、明らかに牙を隠し猫なで声をかけていることが国民の目には明らかてあるからにすぎない。