中国の台頭による米中対立激化の情勢で世界の国々はそれぞれどちらにつくか選択を迫られることになるが、日本は勿論アメリカの側に立つ以外の選択肢はない。
しかし、忘れてはならないのはアメリカは理想の国家とは程遠いという事実である。アメリカの側に立つにしても、それは自由の無い共産国家の中国と比較すればアメリカの方が価値観が近くマシだというにすぎない。決してアメリカは理想国家ではない。
アメリカでは大きな所得格差が生じているが、それは正常な状態ではなく異常で好ましくないことを理解しておく必要がある。上位1%の富裕者がアメリカの富の3割を握るという状態は、既に人は平等であるという理念を脅かすほどの状況である。
また、宣戦布告もしていないのに他国の将軍をテロリストと断じ、他国の領土でドローンを使って暗殺することを正義として容認する異常な価値観を持つ国家でもある。
さらに、国内においては軽犯罪者であっても人種によっては裁判にかける前に警官によって射殺される無法国家でもある。