結婚ができないとか、結婚したくないとか、将来に希望を持てないからとか、生活が苦しくて子供を育てる余裕がないから、とか様々な理由で日本では少子化が止まらない。
政府は少子化対策といっているが、その中身は中途半端で誰が見てもこれでは少子化は解消されないなと思えるつまらないものばかりである。このままでは少子化は解消されず。日本人の人口は大幅に減少することが見込まれる。
少子化問題については主に経済の観点から問題視されているが、問題はより深刻てげある。ひとつは先日述べた国土の問題である。
人口減で放置され原野や廃墟となる国土や建築物が今以上に急速に増加することが見込まれる。これは財産の有効活用という点で大きなマイナスである。
さらに深刻なのは先祖から受け継がれてきた遺伝子が我々の代で失われることである。一人っ子が多く、さらにその一人っ子が子供を持たないことは、数千年の間受け継がれてきた遺伝子がそこで失われるということになる。
一旦失われた遺伝子が復活することはありえない。現在は覚醒していなくても将来は覚醒し人類の歴史に大きな影響を与えるかもしれない遺伝子の多様性がそこで失われることになる。
これは大きな損失である。一人一人がその肩に数千世代に及ぶ先祖の営みがかかっていると考えれば、安易に自分の代でそれを断ち切ることはできないはずである。