日本の個人消費も4-7月には上向いてきたと政府は居ているが、その勢いは決して強くはない。
アメリカは日本に比較すれば財政状態はいいと言われているが、それでも決して健全と言えるものではなく、債務についても海外に依存しており、その意味ではむしろ日本より悪いと言える。
それでも積極的な減税政策より、国民の消費意欲が喚起され、景気を上向かせている。
少し歴史を勉強していればこれほど楽観できないはずだが、日本では学校においても西郷どんのようなドラマにおいても、歴史を深く掘り下げるということをしていないので、歴史に学ぶことのできない者が多い。
日本がアジアの経済大国としての地位を捨て、中国の従属国の一つとなることを容認しない限り、日中は今後も必ず対立する。
一方で世界の覇権をめぐりアメリカと中国の対立は避けられない。これは歴史の必然である。これが勃興するドイツとイギリスの対立のように世界大戦に繋がるか、イギリスとアメリカのように戦争に発展することなく覇権交代するかは未定であるが、両国の対立は避けられず、文化や体制の違いが大きいことから戦争に発展するか可能性の方がやや高い。
いずれにせよ、日中、米中間での対立が表面化すれば、日本から中国への投資は失われるリスクが高い。
目先の利益を追求して投資するのもいいが、最悪の場合その投資が失われても致命的にならない範囲に留めるべきである。