日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

仮想通貨バブルが終わりいよいよ普及期に入るが、今のままでは最も恩恵を受けるのは犯罪者

2017年12月8日の記事で仮想通貨バブルの破裂を警告したが、現時点でのビットコインの価格は80万円前後とピーク時の230万円と比較すれば1/3程度まで下落している。

 

しかし、これは仮想通貨が本格的に普及する第一歩である。ビットコインに代表される仮想通貨の大幅な値上がりは、多くの者を仮想通貨取引に引きつけ仮想通貨の周知に役立った。

 

しかし、通貨としての利便性をテコに従来の通貨に置き換る為には、大きな価格変動はむしろ邪魔になる。

 

価格が安定することが次の段階の第一歩であり、この意味でバブル崩壊後価格が安定すれば、仮想通貨が本当の意味で通貨として本格的に使用されることになるだろう。

 

その為に解決すべき課題が二つある。一つは淘汰である。現在は多数の仮想通貨が乱立しているが、一般に普及する為には悪貨が淘汰され代表的な仮想通貨数種にまで集約される必要がある。

 

もう一つは匿名性である。コインチェックから盗まれた500億円を超える仮想通貨の犯人は未だにつかまっておらず、資金のトレースにも失敗した。

 

このままでは犯人は盗み得である。このように明確に盗まれたことがあきらかで、その所在がはっきりしていたにも関わらず、資金洗浄に成功してしまった。

 

これでは、犯罪や脱税で得た金も仮想通貨で処理すれば、バレル心配もなく使用することが可能になり、仮想通貨は犯罪者にとっては福音となり、政府や警察にとっては大きな障害となる。

 

このままてでは、既存の通貨に代わるものとして普及することはできない。仮想通貨の特徴を活かしつつも犯罪対策を整備することが必要である。