日本人は広島、長崎に核攻撃を受けたにもかかわらず、何故今後は核攻撃を受けることはありえない、と考えるのか、それは根拠の無い楽観にすぎない。
政敵を虐殺し権力を奪い維持するという歴史を繰り返してきた北朝鮮や中国にどんな場合でも理性的な人道的判断を期待するのは楽観にすぎない。
とすれば、とれる手は二つしかない。一つは現在の戦略の延長であり、米国との関係をより強化し、対中紛争では必ず米国は日本の味方につくという確約を得ることであり、もう一つは最近急速に発展しているレーザー技術やミサイル技術を利用した自前の核ミサイル撃墜システムの完備である。
何の対策もうたず、あてにもならない他国の善意や理性に頼るような防衛システムでは、いずれ日本国民はその失敗の大きなツケを支払うことになりかねない。