日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

4つの無能が日本をむしばむ

世界一の経済大国として尊敬されていた日本が、今では世界から終わった国として見られており、韓国を始めとした反日国家から侮りをうけるに至っている。

 

何故ここまで日本がおちぶれてしまったか、その原因は現在日本の4つの無能にある。

 

一つは言うまでもなく政治の無能である。日本の最優先課題であり根本問題である人口減少と高齢化に対応する為の対策を何一つうたず放置し、目先の問題の対処も満足にできずアタフタするばかりである。コロナ対策での無能ぶりは目を覆うばかりである。

 

二つは官僚組織の無能である。前例主義、保身の為のリスク回避、既得権死守の官僚組織はリスクに対する反応が鈍く、デジタル化でも世界に大きく後れをとった。非常時にも平時の体制から脱却できず、地震や大雨等の天災だけでなく、コロナ禍のような非常時には全く機能しないことを世界に示した。

 

また、国家百年の計に対するビジョンが無く、何ら効果的な手をうつことなく30年もの間日本を停滞させるに至った。この停滞については自民党政権以上に官僚の責任は大きい。

 

三つは経営者である。
バブル崩壊以降、低賃金とコスト削減のみに終始し、日本の所得を減らしただけでなく、現金をため込むばかりで効果的な設備投資を怠った結果、かっては世界から称賛され恐れられた日本の大企業は、中国や韓国だけでなくその他のアジア諸国の企業の後塵を拝するまでに落ちぶれてしまった。もはや世界をリードするような事業を生み出すこともできず、外国企業に部品を提供するだけである。

 

四つは国民である。
低賃金で不安定だと文句を言いながらも、不安定に非正規での仕事にしがみつく。正社員も同様である。何年もロクに賃金の上がらない企業にしがみつき賃上げの努力もせずあきらめている。将来性の無い企業にしがみつくより、積極的に転職しノウハウを手に入れ独立して事業を興すべきである。ロクに収益の上がらない企業に低賃金でしがみついているから日本は何時まで経っても成長しない。

 

また、金融資産をもっていてもほとんど金利のつかない預金に預けている。これなどは無能の象徴である。一方投資している者についても投資と投機の区別がつかず、無駄にリスクの多い金融商品に金をつぎ込んている。金融知識を持ち自分の資産を効率的に運用するのは世界では常識である。日本人だけが金融リテラシーが低く、有益な資金活用ができていない。

 

国民が安易に預金し、無能な企業がその資金を有効活用できないことが、せっかくの多額の金融資産という日本の強みを生かしきれず、日本経済の長期停滞をもたらしている。