日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

ソフトバンクグループが国内投資に力を入れることは日本経済にとって朗報

ソフトバンクグループがついに日本での投資を開始した。ソフトバンク・ビジョン・ファンドが10月29日には日本市場での第1号案件として、バイオベンチャーのアキュリスファーマへの投資を発表した。そして12月2日には、スニーカーのマーケットプレイススニーカーダンクを展開する日本のスタートアップ・SODAへの出資を明らかにした。

 

中国の投資環境が大幅に悪化したことが一因であることは間違いないが、どんな理由であれソフトバンクグループが日本国内の企業に投資するということは日本経済にとって朗報である。

 

日本にもベンチャーキャピタルは多々あるが、銀行や証券、商社等の子会社が多く、独立系にしてもコンサルティングや金融出身者ばかりで、事業経験が無い人が多く、経営のノウハウという点では乏しい。

 

また、わが国では、スタートアップの調達額、ベンチャーキャピタル投資のGDP比、ユニコーン企業数等、いずれの指標においても他の先進国と比して著しく低い水準となっている。

 

ベンチャーキャピタルなどの投資動向を調査している一般財団法人ベンチャーエンタープライズセンターが2020年8月に公表した「ベンチャーキャピタル等投資動向調査(2019年度速報)」によると、2019年度の国内ベンチャーキャピタルの投資額は2,124億円にすぎない。

 

ソフトバンクグループには事業経験や投資経験のある人材がおおく、投資金額の大きさや意思決定の速さにおいても従来の日本のベンチャーキャピタルとは一線を画す。

 

海外に流出していたソフトバンクグループの資金が国内のスタートアップ企業に投資されその発展を促進することは日本経済にとって大きな利益である。

 

孫さんにはより多くの日本企業に投資し、新しいメガベンチャー企業を育ててほしいものである。