白川の在任中の2008年から2013年の5年間で名目GDPは527兆円から508兆円まで減少した。実質G
DPでも520兆円から528兆円と微増にとどまっている。
どちらの日銀総裁の政策が日本にとってプラスになったかは数字を見れば明らかである。何も成果を残せなかった白川が成果を上げた黒田氏を批判するなど天にツバをはく行為である。
白川は、黒田氏が実施したマイナス金利や大量の国債購入など異例の金融緩和策について、「物価上昇の面から見て影響は控えめだった。そして経済成長の面から見ても同じく効果は控えめだった」と評価しているが、何もしなかった白川の政策よりははるかに有効であったことは名目GDPと実質GDPの推移を見れば明らかである。
また、この記事をのせた毎日新聞は「現実には2期10年たっても2%目標は達成できなかった。むしろ円安による物価高の加速や超低金利による産業の新陳代謝の遅れなど、長引く金融緩和の弊害が目立つようになっており、白川氏の主張に分があったと証明する格好になっている。」と記載しているが、