日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

女性を労働市場に投げ込む政策をとりながら伝統的な家族観に拘る自民党の矛盾

自民党右派が統一教会と密接な関係を築いたのは反共以外家観の類似性がある。男女が性別に応じた役割分担する伝統的な家族観は自民党右派と統一教会に共通するものである。

 

自民党全体としても伝統的な家族観を支持するものは多く、社会福祉より家族内の相互扶助を優先する姿勢は共通している。

 

しかし、一方で伝統的な家族を破壊するような政策を推進しているのも自民党である。少子高齢化による労働力不足により経済界の要請をうけて自民党が進めてきたが女性の労働戦力化である。

 

家庭から女性を追い出し、低賃金労働者として利用する。これが最近30年間の自民党の一環した方針である。その為に従来専業主婦に与えられていた優遇措置を次々と廃止しようとしている。

 

結果的に今では専業主婦より共稼ぎ世帯の方が圧倒的に多くなっている。女性も男性と同じように労働市場に駆り出され働くことを要請されれば、伝統的な家庭を維持することは困難になってくる。

 

しかしながら、女性を男性と同じ労働力として駆り出しながら、依然として伝統的な家族観に拘り、高齢者や病人は家族(この場合主婦としての女性)が面倒を見ることを当然のこととして制度設計をしている。

 

結果的に女性が一方では労働者として、他方では主婦として家庭内の面倒を見る存在として位置づけられそのしわ寄せを受けている。

 

これが今の自民党政治の中で主婦として位置づけられた女性の立場である。