日本の貧困
日本社会では国民は高齢になるまでは働き、高齢になれば年金で生活することが想定されている。しかし、この前提が大きく揺らぎつつある。 少子高齢化による年金危機が強調され、マクロ経済スライドで年金額を毎年減額するだけでなく、高齢者の定義を繰り下げ…
非正規雇用をあえて選ぶ若者が増加中という総務省の調査結果がある。25~34歳を対象に、非正規の働き方を前向きな理由(例えば「都合の良い時間に働きたい」など)で選択する人が、10年前の調査より14万人増えて73万人に上っているという。 非正規労働が感を…
国税庁の民間給与実態統計調査(令和3年版)によると、非正規雇用者全体の平均年収は198万円(正規雇用者全体の平均年収は508万円)。そのうち男性は平均年収267万円(正社員は545万円)、女性の非正規雇用者の平均年収は162万円(正社員は302万円)しかない…
職業差別発言と叩かれ静岡県の川勝知事がついに辞職に追い込まれた。リニア新幹線にとってはグッドニュースである。 しかし、あの程度の発言で大きな批判が集まるところに今の日本人の余裕のなさが推察できる。生活に余裕がなく現実生活に不安や不満を持つ者…
他の先進国との比較では政府に対する不信感、将来への不安という項目でダントツに日本が高くなっている。この原因としては、長期間に及ぶ経済停滞とその結果生じた収入の低下、日本の地位低下がある。 バブルまでの日本では年を重ねるごとに賃金は上がり生活…
コロナ後に国内観光客や海外からの観光客は着実に増加しているが、日本人の海外旅行が戻っていないことが問題視されている。 円安や燃料費高騰による燃油サーチャージの値上がりにより、海外旅行費用はコロナ前と比較すると1.5倍以上になっており、これが主…
政府は機会さえあれば口実を設けて年金支給額を減額したり、年金から天引きする社会保険料を減らしているが、老後の生活について何も考えていないように見えることで国民が政府への不信感を拭えないでいる。 実際のところ50代と年金生活に入る65歳以上との間…
小泉内閣で竹中平蔵が中心になって行った非正規雇用の拡大政策により、日本社会はそれまでと様変わりしてしまった。 勿論、竹中氏も今のような低賃金で何時でも切り捨てられる非正規労働者の拡大を目指していたとは思わないが、結果的にはそうなってしまった…
現時点で40代の現役世代にとっては厚生年金を受け取っても老後生活が苦しくなることを示したが、国民年金しか受給できない者にとっては老後生活はほとんど不可能になるだろう。 元々国民年金制度は定年が無く元気ならば何歳まででも現役で働くことのできる自…
今年の年金減額で年間1万円ほど年金受給額が減少している。一旦減額された年金は賃金や物価が上昇してもマクロ経済スライドがある為決して元に戻ることはない。 今のままだと毎年確実に年金支給額は減額される。現時点で厚生年金受給者の中央値は月15万円(年…