日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

安倍総理がトランプに媚びる男とコケにされても彼を批判はできない

msnニュースの中で高濱賛氏(2020/01/28 06:00)「俺に媚びへつらう男とコケにされた安倍首相」という記事が載っている。ピーター・シュバイツァー氏の「堕落の足跡:リベラル派エリートたちによる権力の乱用」という本の中でそう書かれているらしい。


確かに安倍総理トランプ大統領への対応を見ると、媚びていると批判されても仕方のないような対応が見られる。できるかぎりトンプ大統領の期限を損ねないようにおもねって自らの主張を通そうとしているように見える。

 

しかし、日米の特殊な関係から見れば、それは否定できない。何故なら日本は中国や北朝鮮、ロシアや韓国という日本に野心を持つ国家に囲まれながら防衛を完全にアメリカに依存しているからである。また、経済においてもアメリカとの依存関係が強い。

 

日本には確かに自衛隊という軍隊は存在するが、その武力はアメリカと一緒に行動して初めて侵略に対抗できるものであり、自衛隊の装備では単独で戦争を遂行できない。また、攻撃兵器を持とうにも憲法9条が邪魔をするし、海外に護衛艦を派遣しても武器使用の為の法律が整備されておらず、超法規的措置というような非常手段をとらない限り自国の船も守れない。

 

結局のところ日本は憲法の制約と法律の不備の為、侵略行為を受けても合法的には対抗できない状態にあり、かつ対抗しようとしても自衛隊の装備では戦争に勝つことはできない。

 

結果的に日本の安全はアメリカに依存せざるを得ない。だからアメリカの言うがままに思いやり予算を支払い、外交面でもアメリカに媚びしかないのである。

 

トランプ大統領という特殊な人格の大統領に対し安倍総理が媚びているといって批判することはできない。誰が首相であってもアメリカと喧嘩したくなければ、それ以外に方法はない。

 

自国の総理がアメリカ大統領に媚びるのが嫌なら憲法を改正し、少なくとも仮想敵国に日本を攻撃するのは高くつく、とおもわせるレベルの攻撃用兵器を充実し、日本単独での防衛能力を高めるべきである。

 

アメリカに安全保障を頼っていては、誰が総理でもアメリカ大統領に媚びるしかない。