特に高齢者の医療費をターゲットにしているが、これも少子化対策にはマイナスである。シニア世代が孫の為に使っている金額は平均年間13万円程度であるが、それ以外にも臨時の出費として入学時のランドセル等の学用品や入学祝い等があり、相当な金額になっている。
しかし、高齢者の年金は年々実質的に目減りしており、さらに医療費負担が増えるとなると、孫世代に対する支出の切り詰めざるをえなくなり、親世代の負担も増すことになる。
少子化対策は日本の今後100年を左右する大問題であり、中途半端なものではなく子供一人100万円程度毎年支出する大規模なものにすべきである。その財源も目先にすぐ回収することを考えるのではなく、100年の計の中で回収する長期的な展望を描くべきである。
目先の帳尻合わせに終始していてはジリジリと衰退するだけである。