コロナ禍の影響で日本企業が中国に持つ現地工場が十分に稼働しておらず、多くの日本企業が早くコロナ禍が一段落し再び中国工場が稼働することを望んでいる。
確かに企業にとって中国は魅力ある市場である。コロナ禍の下でも世界で唯一成長が期待できる有望市場でもある。しかし、10年先を見るならば今は中国から撤退する好機と言える。
日本は中国と米国EUとの対立でどちらにつくかを選ばざるをえない局面に追い込まれる。日本が両陣営の間を取り持つと口で言うのは簡単だが、日本の実力でそんなことができるはずもない。
そうなると日中関係も今まで以上にギクシャクすることになり、中国国内の工場運営もうまくいかなくなるだろう。
最終的には設備と技術を中国政府に没収されることになりかねない。日中関係が悪化することは歴史的視点で見れば不可避であり。企業はそれを考慮にいれておくべきである。