日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本、国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

新型コロナ禍では感染防止と経済の二兎は狙えない

政府が思い切った外出禁止を強行しないのは経済に対する悪影響を恐れているからである。しかし度重なる外出自粛要請で都心部の人出は減少したが、地元やパチンコ店への外出は止まっていない。


これを抑えるにはより徹底的な外出禁止や営業停止措置が必要となるが、経済への悪影響はより大きくなる。

 

感染は抑えたいが経済へのダメージは少なくしたいという政府にとっては大きなジレンマである。

 

新型コロナより他の病気で毎日もっと多くの人間が死んでいる。こんなことをしていれば病気より経済で死ぬ人間の方が多くなる。幸いなことに日本では死者数や重症になるケースもそれほど多くないのだから、外出や営業の制限は不要である、という極論も多くの賛同を得ている。

 

しかし、それは事実だろうか。中国やニューヨークで従来新型コロナによるとはカウントされていなかった多くの死者が発見されている。日本においても警察が変死の中から15人の新型コロナによる死者を発見したが、他にも含まれている可能性は高い。

 

生前に検査していなければ死後に検査されることはなく、インフルエンザや肺炎の死者の中に新型コロナでの死者数がまぎれこみ死者数が少なく表れている可能性は否定できない。リスク管理の見地から言えば証明されていないBCGの効果に賭けて新型コロナウイルスを野放しにするという選択はありえない。

 

中国や韓国、ピークを越えつつあるドイツ等では最初に経済を無視した徹底的なウイルス対策を実施して抑え込むことに成功しつある。

 

中途半端にウイルス抑制と経済の二兎を狙っていてはどちらも得られないだろう。日本の中途半端なウイルス対策でも経済に与える悪影響は大きい。ウイルス対策が中途半端だと感染収束は長引き、経済への悪影響は長く続くことになる。

 

それよりは経済を無視してでも徹底的なウイルス抑制対策をとり短期間でウイルスを収束させる方が経済にも結果的にはプラスになる。