岸田総理は「分配なくして成長なし」と唱え安倍内閣と一線を画した。しかし、成長を重視していないかというとそうでもない。
「成長だけでその果実がしっかり分配されなければ、消費と需要は盛り上がらず、次の成長も望めない」と言っているように、分配によって国民の購買力が高まらないと日本は成長できないと言っており、それ自体は正しい。
しかし、日本がこんなに停滞しているのは、国民の可処分所得が伸びていないことにあり、これを増やすことは間違いなく経済成長につながる。
これだと経済にはマイナスの影響が大きく、分配から成長という目標達成は難しい。また、日本経済のネックでもある不採算企業に対する構造改革等の成長政策のないことも問題である。