トランプ次期米大統領に側近から複数のウクライナ終戦案が提示されていることが、政権移行チーム関係者の話で分かった。提案には、事実上のロシアへの領土割譲となる現行戦線の凍結や、ウクライナのNATO加盟断念が含まれているもようだ。
トランプ氏は選挙戦中、自分が大統領ならウクライナ戦争を24時間で終わらせると主張していたが、ロシアを妥協させる具体的な手段をもたないことから、最も簡単な方法は武器供与停止をちらつかせてウクライナにロシアの要求をのませることである。
ウクライナにロシア占領地域を割譲させるとすれば、チェンバレンがヒトラーにしたことと何ら変わりはない。チェンバレンはチェコスロバキアにズデーテン地方を割譲することを強いたが、その結果はチェコスロバキアの解体と第二次世界大戦であった。